楽天 価値ある0―0も星野監督「攻撃陣は決めてほしかった」

[ 2013年9月5日 06:00 ]

<楽・西>無得点にもどかしそうな星野監督

パ・リーグ 楽天0-0西武

(9月5日 Kスタ宮城)
 価値ある引き分け。優勝マジック再点灯こそお預けとなったが、楽天が球団創設9年目の初優勝へ「半歩」進んだ。それでも、手綱を緩めない星野監督は「なかなかうまくいかないのが野球であって、人生だろう。でも攻撃陣は決めてほしかった」とあえて注文をつけた。

 打線は初回の無死一、二塁の先制機、9回2死三塁のサヨナラ機であと1本が出ず。12回までに12残塁だったが、先発の美馬を筆頭に長谷部、青山、金刃が無失点リレーを見せた。4時間を超える熱戦となったが、集中力を切らさずに今季2度目の引き分け。佐藤投手コーチも「みんなよく頑張ってくれた。勝ちに等しい引き分け」と力投した4投手をねぎらった。

 星野監督には本拠地の試合後にルーティンがある。喫煙所でたばこに火を付け、近くに設置されているテレビで試合直後の選手の表情や目つきを「チェック」する。0―0の引き分けに終わった昨年9月2日のオリックス戦(Kスタ宮城)の直後には「“引き分けでよかった”と思っているのか笑っているやつがいた」と苦言を呈していた。

 この日は誰ひとりとして笑みを浮かべる選手はいなかった。3番・銀次は「勝たなければ意味がない」と悔しがった。仁村チーフコーチも「試合後の選手の表情を見ていたけど、みんな悔しがっていた。勝利への欲が、どんどん強くなっている」と言う。きょう5日にも優勝マジックが再点灯するが、「闘将イズム」が浸透しているチームが浮足立つことはない。

 ≪M再点灯はお預け≫楽天は延長12回0―0の引き分け。楽天の0―0引き分けは11年7月14日ソフトバンク戦(12回)、12年8月7日オリックス戦(10回)、同年9月2日オリックス戦(11回)に次いで4度目になる。この日は2位のロッテが敗れたが、楽天のマジック再点灯はなし。楽天が5日の西武戦に○でロッテがオリックス戦に△か●、楽天が△でロッテが●のケースでいずれもM21が再点灯する。

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