日本 4戦全勝1位突破!森友哉3安打&全員21安打

[ 2013年9月4日 06:00 ]

<日本・チェコ>3回1死、森友は左前打で猛打賞

第26回IBAF18Uワールドカップ1次ラウンドA組 日本15―0チェコ(6回コールド) 

(9月3日 台中)
 18U(18歳以下)ワールドカップ第3日は3日、台湾で1次ラウンドが行われ、A組の日本はチェコに15―0で6回コールド勝ち。4戦全勝とし、同組1位での2次ラウンド進出を決めた。森友哉捕手(3年)が初回に先制打を放つなど3打数3安打3打点。主将が打線を引っ張り、出場野手13選手全員となる21安打を放った。日本は4日の1次ラウンド最終戦で、全勝を懸けてカナダと対戦する。

 9回まで戦ったら、安打と得点はどこまで伸びただろうか。格下のチェコに21安打15得点で6回コールド。先発野手全員どころか、出場した野手13人全てが安打を記録した。4戦全勝でA組の1位通過を決めたが、主将の森友は「これからが本当の勝負。世界一になるために、気を引き締めていきたい」と表情を緩めることはなかった。

 主役はもちろん、主将だった。初回1死二塁から先制の中前打。初回の先制打は3試合連続(1犠飛含む)だ。2回にも右前2点打、3回にも左前打で広角に打ち分けた。相手先発は直球が120キロ台のボハンカ。森友は140キロ台を投げる投手の時と同じように懐まで呼び込んで打つ。視察した日本ハムの大渕隆スカウトは「球を引きつけて反応できる能力がずぬけている。パワーもさることながら精密な高い技術がある」と絶賛した。

 通算で13打数7安打9打点。頼もしい3番に引っ張られ、日本は4試合で37得点とし、昨年の1次ラウンド5試合の29得点を上回った。今大会は金属ではなく木製のバットを使用。西谷浩一監督は長打が出る可能性が低いと判断し、コンパクトなスイングでセンター返しを徹底させている。21安打中15本が単打で二塁打は6本。本塁打と三塁打はなく、指揮官は「球をよく見極めてくれている」と手応えをみせた。

 森友は昨年も出場したが、ただ一人の2年生とあって試合を離れてもリラックスできる時間はなかった。今回は宿舎の浴槽で湯に漬かる時間を多めにとり、ストレッチも行う。体のケア、そして気持ちの切り替えができるようになったという。4日はカナダと対戦。昨年は1次ラウンド初戦で敗れ、最終的に6位に終わった。一方のカナダは準優勝した。「カナダに絶対負けたくない。必ず勝って全勝で2次ラウンドに行きたい」。リベンジでさらに勢いづけ、世界一に向かう。

 ≪祖母も笑顔≫森友には心強い応援団が駆け付けている。母方の祖母・佐藤妙子さん(72)。スタンドから見守り「ずっと頑張っていますね。優勝してほしい」と孫の活躍を喜んだ。8月31日に台湾に入り、4日に帰国。「最後まで見たいけど、帰らないといけない。楽しみをつくってくれるから長生きしたい」と笑顔だった。

 ▼日本・渡辺(適時二塁打を含む3打数2安打1打点)センター中心に打っていこうと思った。タイミングの取り方に気をつけて、バットに当てにいかずに思い切り振った。

 ▽1次ラウンドの順位決定方式 A、B組ともに上位3チームが2次ラウンドに進出する。勝敗数で並んだ場合は(1)当該チーム同士の直接対決(2)得失点率(3)チーム自責点(4)チーム打率(5)コイントスの順で順位が決定する。

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