加藤KKK救援 初の甲子園お立ち台で「涙出そう」

[ 2013年9月1日 06:00 ]

<神・広>お立ち台で感極まる加藤

セ・リーグ 阪神2-1広島

(8月31日 甲子園)
 初めて上がった甲子園のお立ち台で目頭が熱くなった。「涙が出そうなんですけど…。ホント、うれしいです」。 1点リードの8回に登板した阪神・加藤が丸、キラ、梵を3者連続三振に斬った。藤浪の10勝目がかかった大事な一戦でベテラン左腕が最高の結果を残した。

 「阪神に来るまでいろんなことがあった。つらかったときのことを思い出しました」

 涙の理由をこう語る。自身の不調と松田の台頭もあり、最近はビハインドの状況での登板も少なくなかった。居場所は自分で取り戻した。開幕から一度も離脱することなく救援陣を支えてきた左腕が、負けられない一戦であらためて存在感を見せつけた。

 「やっと戦力になるところまで来たかな、と思う。点差も点差で終盤だったし、3人で抑えないといけなかった」

 一人でも走者を出せば、エルドレッドや広瀬ら右の代打を投入される。そうなると、降板せざるを得なくなり、後の投手起用にも影響してくる。すべての懸案を吹き飛ばした加藤の魂の14球だった。首位・巨人との差は「8」あるが、怒とうの追い上げに向け、貴重なワンピースが完全復活を遂げた。

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2013年9月1日のニュース