マエケン CSライバル叩き11勝目 和田も脱帽「全部良かった」

[ 2013年8月21日 06:00 ]

<中・広>11勝目の前田健はナインと涼しげな表情でタッチ

セ・リーグ 広島6-0中日

(8月20日 岐阜)
 勝負どころの夏場で広島の前田健が勢いに乗ってきた。CS進出を激しく争う中日を寄せ付けず、7回無失点で自身5連勝となる11勝目。後半戦は負けなしだ。

 「調子は普通だったけど、全ての球をコントロールできている」

 慣れない地方球場で「(足場が)掘れすぎた」と初回は制球を乱して2死一、三塁のピンチを背負った。だが、3試合連続本塁打中だった平田を二ゴロに仕留めてしのぎ、「あの回をゼロで終えたのが大きかった」。要所ではギアを入れ替える投球で、2回以降も走者を出しても連打は許さずスコアボードにゼロを並べた。防御率2・14でリーグトップを守り、勝ち星、奪三振数も2位につけ、3年ぶり自身2度目の投手3冠も視野に入れる。

 中日戦は4月13日(ナゴヤドーム)に8回を2安打無失点に抑えたのに続き、これで今季2戦2勝。失点ゼロと圧倒的だ。中日の4番和田も「(直球も変化球も)全部良かった」と脱帽するしかなかった。

 CS進出に向けて眼下の敵を叩く意味で、今後も中6日で登板していけば、2度対戦する可能性が高い。今後を見据えるエースは「きょう勝てたのは大きいし、勝ち方も良かった。(中日に)嫌なイメージを植え付けられた」とした上で、「昨年は大事なところで勝てなかったので、今年は大事なところで自分がしっかりしたピッチングをしないといけない」と力を込めた。

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2013年8月21日のニュース