ロッテ 西野 マー君止める!右肩痛から23日復帰登板で激突へ

[ 2013年8月20日 06:00 ]

23日に先発復帰予定の西野

 ストップ・ザ・マー君は任せろ!右肩痛で出場選手登録を抹消されているロッテ・西野勇士投手(22)が23日の首位・楽天との3連戦初戦(Kスタ宮城)に先発復帰する可能性が19日、浮上した。同戦はプロ野球新記録の21連勝をマークしている楽天・田中将大投手(24)が先発予定。育成出身で今季9勝を挙げている年俸440万円の雑草右腕が、4億円右腕への下克上で初の2桁勝利を狙う。

 伊東監督が「天王山」と位置づける23日からの楽天3連戦。ちょうど1年前の昨年8月19日を最後に負けを知らない相手エースを止めるのは、この男しかいない。9日に出場選手登録を抹消された西野はこの日、70球の投げ込み。「順調です。問題なく投げられた」と復調をアピールした。

 当初、23日は6勝を挙げている左腕・古谷が中4日で先発し、西野は24日の2戦目が有力だった。しかし、斉藤投手コーチは「球に力も切れもあった。楽天戦の頭でいく可能性がある。監督と相談したい」と明言。首脳陣は、西野の状態を見極めた上で最終決定するが、チーム勝ち頭を田中にぶつける可能性は高い。

 年俸440万円の西野に対し、初対決となる田中はパ・リーグ最高年俸の4億円。しかし、相手の年俸が約100倍だろうと、臆する様子はみじんもない。「こっちがゼロに抑えれば負けることはない。440万円の投手が連勝を止めたら凄いですね」。5月20日の広島戦(QVCマリン)では2億1000万円の前田健に投げ勝った「大物食い」の実績もある。

 西野は今季、Kスタ宮城では2試合に先発し1勝0敗、防御率2・70。4月8日にはプロ初先発初勝利を手にしており「人生を変えた場所。いいイメージでマウンドに上がれる」と話す。

 勝てばチーム一番乗りでの10勝到達。球団では、名前の「勇士(ゆうじ)」と戦国時代の武将・真田幸村に仕えた「真田十勇士」にちなんだ「10(十)勇士」のデザインが入った記念Tシャツの作製を検討している。チームは前回(7月26~28日)のKスタ宮城では屈辱の3連敗。「楽天には負けられない。田中さんに勝って10勝なんて最高じゃないですか」と話す西野には「100倍返し」の青写真が出来上がっている。

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2013年8月20日のニュース