“ドラフトの主役”日本ハム 二刀流高校生をリストアップ

[ 2013年8月20日 06:00 ]

15日の仙台育英戦で膝を付いたまま二塁へけん制球を投げる常総学院・内田

 日本ハムが今秋のドラフトでも「二刀流」の高校生にターゲットを定めた。19日に都内でスカウト会議を開き、高校生32人を含む90人までリストを絞り込み、常総学院・内田靖人捕手(18)を上位候補に残した。

 この日の準々決勝で敗れた内田は、今夏の甲子園でも2本塁打を放つなど、高校通算35本塁打を誇る強打の捕手。山田正雄GMはリストアップしていることを認めた上で「2本打って評価も上がってくる」と語った。15日の仙台育英との2回戦では両膝をついたまま二塁送球するなど強肩も売り。さらに登録は捕手ながら、今大会は3試合に三塁手として先発し、無難な動きを披露した。

 山田GMは「サードの守備はこれからチェックしないといけないけど、肩はいいんだから(打球を)捕ってしまえば大丈夫じゃないかな」と評価する。11年ドラフトでは早大ソフトボール部の大嶋、昨年は投打の二刀流選手として大谷を獲得。今年は「(リストに)他競技の選手はいない。打撃がいい投手はいるけど(投打の)二刀流をやらせる選手はいない」と言うが、内田にはプロでは極めて異例である捕手と三塁手の「二刀流」の素質を見込んでいる。

 会議で1位候補として確認したのは桐光学園・松井裕樹投手、大阪桐蔭・森友哉捕手、九州共立大・大瀬良大地投手、JR東日本・吉田一将投手、セガサミー・浦野博司投手。松井の密着マークを続ける方針は変わらないが、近年ドラフトの主役である日本ハムは、今年も話題が尽きない。

 ◆内田 靖人(うちだ・やすひと)1995年(平7)5月30日、福島県生まれの18歳。中学時代は、いわき市内の選抜チーム「いわき松風クラブ」で4番を務め全国大会出場。常総学院では2年夏、3年春にも甲子園出場。昨秋まで内野手だったが、今春のセンバツ前に捕手に転向した。高校通算35本塁打。1メートル85、89キロ。右投げ右打ち。

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2013年8月20日のニュース