マー君21連勝に喜びあふれる地元・仙台「被災地元気づけた」

[ 2013年8月16日 22:25 ]

楽天・田中のプロ野球新記録を祝福するスタンドのファン

パ・リーグ 楽天3―1西武

(8月16日 西武D)
 プロ野球楽天の田中将大投手が21連勝を達成した16日、東日本大震災からの復興途上にある地元・仙台市では「被災地を元気づけてくれた」と喜びの声があふれた。

 50人以上のファンが集まった仙台市のスポーツバー「haunt(ハウント)」。午後9時ごろに新記録が決まると、客同士がハイタッチを交わし、盛り上がりは最高潮に達した。

 「自分も高校野球をしていたので余計にうれしい」と話すのは仙台市の会社員大橋涼さん(27)。「被災地の宮城を、頑張っている姿でもっと元気づけて」と仲間と抱き合った。

 田中投手の背番号18の入ったユニホームを着て応援した仙台市の主婦(53)は「マー君は高校時代から応援していた。メジャー移籍の話もあるが、優勝を決めてビールかけをしてから旅立ってくれれば」と満面の笑みを見せた。

 JR仙台駅では、帰宅途中の公務員の男性(27)が「同世代の選手で純粋にすごい。震災直後から支援を続けてきてくれたのでとってもうれしい」と喜び、会社員の高橋智さん(28)は「これからは稲尾様ではなく、『神様・仏様・田中様』だ」と感激した様子だった。

 ▼楽天・星野監督の話 もうあいつに称賛の言葉はない。言い尽くした。その時代その時代で打線が成長して、今は1~9番まで本塁打を打てる時代にようこれを築いた。

 ▼楽天・嶋捕手の話 こういう投手の球を受けることができて幸せですし、記録達成の場に居合わせることができて本当に幸せです。

 ▼香田誉士史氏(田中を北海道・駒大苫小牧高時代に監督として指導)の話 高校時代から感じる力や観察力にはたけていた。だが、そんな記録をつくるような選手になるとは思っていなかった。誇りに思う。元気で頑張ってくれていることが一番。今後もけがなく、上がったマウンドでは全力を尽くしてほしい。

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2013年8月16日のニュース