“公立の星”桜井 初戦で散る…最後は正座で甲子園に礼

[ 2013年8月10日 14:40 ]

<作新学院・桜井>4回裏桜井無死一、二塁、木下が左越えに3ランを放つ。捕手山下

第95回全国高校野球選手権大会1回戦 桜井5―17作新学院

(8月10日 甲子園)
 奈良県の公立校の初出場は50年ぶり、智弁学園、天理、郡山の“3強”以外の出場は44年ぶりと、新たな歴史を刻んだ桜井。17失点で短い夏が終わったが、試合後、選手たちがグラウンドに正座し「ありがとうございました」と聖地に頭を下げると、観客から大きな拍手が沸き起こった。

 初回、四球と暴投に失策もあり1安打で2点を先行された。3、4回にも守備の乱れが出て、序盤に6点のビハインド。それでも4回に木下が3点本塁打を放って一時は3点差とし、大差がついた9回にも代打攻勢で4連打を放って2点を返して意地を見せた。

 試合を終えた森島監督は敗因を問われると「監督のせいです」。「先攻を取るようにキャプテンに言っていれば」と淡々と話し、初回いきなり2点を奪われたことが敗退につながったとした。それでも9回の粘りを「うちの子たちらしくて良かった」と称賛。「全員がグラウンドに立てて、奈良大会で果たせなかったことが甲子園で果たせてよかった」とベンチ入り18人が聖地の土を踏んだことを収穫に挙げた。

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2013年8月10日のニュース