熊本工 4番工藤 苦しんで3安打2打点「てんぐになっていた」

[ 2013年8月10日 06:00 ]

<熊本工・鳥取城北>3回無死、工藤は左越えソロを放ちガッツポーズ

第95回全国高校野球選手権1回戦 熊本工3―2鳥取城北

(8月9日 甲子園)
 もがき苦しんでいた主砲が甲子園で本来の輝きを取り戻した。熊本工の4番工藤が本塁打を含む3安打2打点の大暴れ。熊本大会では15打数3安打。準々決勝から先発落ちしていた2年生は「久しぶりに自分の打撃ができた」と吹っ切れたような笑顔を見せた。

 初回、左前へ先制打を放つと、3回には左翼席に公式戦初本塁打。「歓声で入ったと分かった。本当に気持ちよかった」。6回にも右中間へ二塁打を放った。

 「4番という響きが一番好き」と言う。だが、打撃に迷いが生まれ「おきゅうを据える意味」(林幸義監督)で、その座は奪われた。1年からレギュラーで、初めてぶつかる壁だった。

 先発発表まで4番復帰は知らされなかった。工藤は「いつの間にか、てんぐになっていた。次の試合で打たないと意味がない」とおごるところはなかった。

 ▽毎回安打 熊本工が1回戦の鳥取城北戦で記録。今大会初で通算71度目。

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2013年8月10日のニュース