Aロッド、薬物規定違反で211試合出場停止処分

[ 2013年8月6日 07:33 ]

ホワイトソックスとの試合前に、記者会見するヤンキースのロドリゲス

 米大リーグ機構は5日、薬物規定違反により、647本塁打の現役最多記録を持つヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手(38)ら13選手に、出場停止処分を科した。出場停止期間はロドリゲスが8日以降の今季残りと来季全試合の計211試合で、他の12選手は5日からの50試合。

 選手が異議申し立てをした場合、最終決定が下されるまで出場可能。ロドリゲスは「自分の人生のために闘う」と異議申し立ての手続きを取る意向を示した。5日のホワイトソックス戦には「4番・三塁」で出場した。レンジャーズのクルーズ外野手ら12選手は処分を受け入れた。

 機構はロドリゲスへの厳罰の理由として、数年間にわたる禁止薬物の使用・所持に加え、調査に対する妨害行為があったとした。

 マイアミのクリニックが2009年から昨年まで大リーガーに禁止薬物を提供していたと1月に地元紙が報道。機構が調査に動き、7月22日にブルワーズのブラウン外野手が今季残り試合の出場停止処分を科された。

 ロドリゲスはア・リーグで3度最優秀選手(MVP)に選ばれた強打者。今季は左股関節の手術で出遅れ、5日が今季初出場。

 ▼ヤンキース・ロドリゲス内野手の話 ユニホームをもう一度着られてうれしい。高いレベルでプレーできることを証明したい。

 ▼ヤンキース・ジラルディ監督の話(ロドリゲスは)準備できているから使う。潔白であることを願っているが、どんな裁定が下るかは分からない。クラブハウスにいる25人をどう使うかをまず考える。今後は指名打者でも使う。

 ▼セリグ・コミッショナーの話 今後も薬物の検査、問題に対する調査を徹底する。野球の高潔さ、公正さ、地位を守っていく。

 ▼ウェイナー米大リーグ選手会専務理事の話 ロドリゲスの処分と闘う意思を尊重する。機構が規定に沿った適切な調査を行ったとは思えない。

 出場停止処分を科された選手は以下の通り。

 ▽211試合
 アレックス・ロドリゲス内野手(ヤンキース)

 ▽50試合
 ネルソン・クルーズ外野手(レンジャーズ)ジョニー・ペラルタ内野手(タイガース)フランシスコ・セルベリ捕手、フェルナンド・マルティネス外野手(以上ヤンキース)ヘスス・モンテロ捕手(マリナーズ)セルジオ・エスカロナ投手(アストロズ)アントニオ・バスタルド投手(フィリーズ)エバース・カブレラ内野手、ファウティノ・デロスサントス投手(以上パドレス)ジョーダニー・バルデスピン外野手、シーザー・プエロ外野手(以上メッツ)ジョーダン・ノルベルト投手(フリーエージェント)

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