近大が秋季リーグ辞退へ 窃盗容疑で野球部員逮捕

[ 2013年8月2日 15:45 ]

 近畿大は2日、硬式野球部に所属する男子学生(18)が7月25日に窃盗容疑で奈良県警に逮捕されていたと明らかにした。野球部は今月末に開幕する関西学生野球秋季リーグ戦の出場を辞退し、3カ月の活動停止処分にするとした。

 近畿大によると、男子学生は5月8日午後9時5分ごろ、大阪府東大阪市の路上で、現金4万2千円などが入った手提げバッグを女性(65)からひったくった疑いで、奈良県警生駒署に逮捕された。逮捕容疑を大筋で認めており「チームや大学に申し訳ないことをした」と話しているという。

 記者会見で荒巻裕副学長は「被害者の方をはじめ、地域の皆さまに多大な迷惑をかけた」と陳謝。野球部の浦崎直浩部長と榎本保監督から辞任の申し出があり、近く受理する予定。男子学生は無期停学の処分にした。

 関西学生野球連盟に所属する近畿大は1949年の創部。オリックスの糸井嘉男外野手らプロ野球選手を多数輩出する強豪として知られる。今年の春季リーグでも優勝するなど、リーグ戦の優勝回数は44回と最多。

 近畿大では、2009年にボクシング部員が強盗事件を起こし、廃部となった後、昨年10月に部として復活した。

 今回の窃盗事件を受け、近畿大は「モラル向上と法令順守のための研修会を学生や指導者に定期的に実施し、再発防止に努める。夏季休暇前に全クラブに注意喚起を促す」としている。

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2013年8月2日のニュース