大谷 ローテ白紙 5、6番手候補テストも栗山監督「この状況じゃ駄目」

[ 2013年7月31日 06:00 ]

<ロ・日>4回2死満塁、荻野貴の適時打で三走・鈴木(中央)の生還を許す大谷(右)

パ・リーグ 日本ハム9-5ロッテ

(7月30日 QVC)
 試合後。栗山監督の口調は厳しかった。「見ての通り。この状況じゃ駄目でしょう」。自己最短に並ぶ4回降板で自己ワーストの5失点。日本ハム・大谷の次回先発は白紙に戻され、起用法は再検討されることになった。

 課題は明らか。走者を背負ってからの投球にある。大谷はセットポジションになると、足元を再三気にした。「踏み込んだ足が思った位置にいかなくてフォーム(のバランス)が崩れた」と振り返った。3回まで1安打と快調だったが、2―0の4回に暗転。2死二塁から連続四死球で満塁のピンチを招き、9番塀内にもストレートの四球を与えて、プロ初の押し出しを記録。さらにストライクを取りにいった甘い球を荻野貴、角中に連続適時打を浴び一挙5失点。突然の乱調に「追い込んでからブラゼルに打たれたのと里崎さんへの死球。もったいない」と反省の言葉を並べた。

 右頬骨(きょうこつ)骨折の影響で公式戦では4日以来のマウンド。さらに3連戦初戦の先発は初めてだった。今3連戦の先発は大谷、トーマス、中村勝。確定していないローテーションの5、6番手の候補を競わせ、8月以降に使える投手を見極める狙いがあった。だが、この日の内容では…。降板後に打線が逆転してプロ初黒星は免れたが、右腕は「救援陣、打線に助けられてばかり」と唇をかんだ。

 後半戦に臨むにあたり、栗山監督は「翔平も8月以降、使い続けるとは限らない。本当の勝負はこれから」と大谷の気を引き締めたが、その中でふがいない後半戦初登板。与えられるチャンスは、もうそんなに多くはない。

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2013年7月31日のニュース