伊藤 涌井以来の決勝完封!「神奈川のてっぺんを獲った」

[ 2013年7月31日 06:00 ]

<横浜・平塚学園>完封勝利の横浜・伊藤

神奈川大会決勝 横浜3―0平塚学園

(7月30日 横浜)
 横浜の伊藤が投じた136球目。力を込めた直球で最後の打者を中飛に仕留め、両手を掲げた。神奈川大会決勝での完封は、同校OBの涌井(西武)以来、9年ぶり。2年生左腕は「最後は三振で終わりたかったけど、勝てて良かった。神奈川のてっぺんを獲ったので、甲子園ではそれに恥じない投球をしたい」と笑顔を見せた。

 新チームスタート時は背番号「11」の3番手投手だった。歴代の先輩がこなしていたという、細い板の上でのシャドーピッチングでフォームを固め、制球力を磨いた。今春からエースナンバーを背負ったが、5月には虫垂炎の手術で練習を約2週間休んだ。復帰後は走り込みで体を追い込み、大会直前にはチェンジアップを習得した。今夏は準々決勝で桐光学園・松井に投げ勝つなど、全7試合に登板。49回を投げ、わずか4失点でエースの役割を果たした。

 2回無死一、二塁では内角高めに直球を投げ込み、正面に転がってきた相手バントを素早く処理し、三塁に送球。併殺を奪いピンチを脱した。甲子園には安楽(済美)や、小島(浦和学院)ら2年生の好投手が出場するが「自分はフィールディングとかが得意なので、そういうところで勝ちたい」。松井から主役を奪った左腕は、甲子園のマウンドを心待ちにした。

 ▼横浜・高浜祐仁(ロッテ・高浜の弟、8回に中前打)兄ちゃんは甲子園で本塁打を打っていないので、自分が打ちたい。

 ▼横浜・長谷川主将(スタメン唯一の3年生、5回に右前打)ベンチに入っていない3年生が、データを集めてくれたりしたので感謝したい。優勝できて良かった。

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2013年7月31日のニュース