陽岱鋼 球団初盗塁王なるか 12球団で盗塁王なしは日本ハムのみ

[ 2013年7月30日 09:30 ]

球団初の盗塁王を目指す陽

 日本ハムの陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)外野手(26)が、28盗塁でパ・リーグ同部門トップに立っている。日本ハムでは前身球団を含め、1リーグ時代から盗塁王が一人も出ていない。球団待望の初タイトルを、期待の背番号1が狙う。

 創設68年目を迎える伝統球団ながら、なぜか盗塁のタイトルだけは縁がなかった。これまで同部門でシーズン2位に終わった日本ハムの選手は、93年白井まで延べ12人。いずれも広瀬、福本らの厚い壁に阻まれてきた。05年創設の楽天でも、昨季聖沢が獲得。現12球団で獲得者不在は日本ハムだけとなっている。

 陽岱鋼は昨季終盤から1番に定着し、今季は序盤から盗塁数トップを独走。5月に12個と荒稼ぎし、2位以下に一時9個差をつけた。しかし、疲労や打撃不振などで、7月4日のソフトバンク戦で決めて以降は2度の失敗があるだけ。2位のヘルマン(西)に1個差と猛追を許している。

 盗塁には出塁が重要だが、陽岱鋼の打撃は好不調の波が大きい。5月には9試合連続マルチ安打、6月下旬からは球団タイ記録の4試合連続猛打賞をマーク。一方で、今月は23打数連続無安打というスランプもあった。盗塁成功率は・848と高いだけに、再び数字を伸ばすには安定した出塁が必要になる。

 同僚のアシストもカギを握りそうだ。ライバルのヘルマンは、日本ハム戦での盗塁がチーム別で最少の1個。失敗が6個もあり、成功率はわずか・143だ。このまま日本ハムバッテリーが俊足助っ人を封じることが、球団初の盗塁王誕生への近道となるだろう。

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2013年7月30日のニュース