山崎 穏やかな笑顔「もう少し大人なら2000本に到達したな」

[ 2013年7月29日 17:06 ]

笑顔で記者会見に臨み、今季限りでの現役引退を表明する中日の山崎武司内野手

 中日・山崎武司内野手(44)が29日、名古屋市内で会見し、プロ27年目を迎えた今季限りでの現役引退を正式表明。穏やかな笑顔を浮かべて、プロ生活を振り返った。

 ――引退決断の理由は。

 「交流戦以降、2軍に落ちれば決心しないといけないと思っていた。けじめとして、自分の進退を懸けながらやってきた。そういう中で2軍に落ち、今季ユニホームを脱ぐと、高木監督、中日球団に申し入れた」

 ――現在の心境は。

 「体も元気だし、痛いところはない。まだまだできると、何年も野球をやりたい気持ちはある。気持ちは晴れ晴れとは言えないけれど、ドラゴンズの若い選手に夢を託したい。大好きな山本(昌)先輩より先にやめるのは悔しいけれど」

 ――選手生活を振り返って。

 「一つ、二つ足りない男だなとは思う。ヒットも2千本打てなかった。長嶋さんの444本塁打を抜くことに2000本よりこだわっていたけれど、できなかった。わがままで監督とも衝突して、もう少し大人になっていれば2千本に到達したなと思い返している。27年も現役生活ができたのは誇り」

 ――指導者への憧れは。

 「自分で決められるものではないが、いずれ後輩を指導したい気持ちはある。野球界のためにも恩返しできればいい」

 ――東北のファンには。

 「オリックス時代に野球が大嫌いになって、ボールを二度と握るか、バットも二度と持つか、と思っていたところに、新しい球団ができてプレーすることができた。震災の慰問でも励まされた。感謝、感謝の気持ちしかない」

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