斉藤コーチ 涙の復帰断念表明、「けじめ」のソフトバンク退団

[ 2013年7月29日 15:01 ]

現役復帰断念を表明し、記者会見で感極まるソフトバンクの斉藤和巳コーチ

 右肩手術からの現役復帰を目指していたソフトバンク・斉藤和巳リハビリ担当コーチ(35)が29日、ヤフオクドームで記者会見を行い、復帰を断念して31日付で退団することを発表した。

 1軍で戦力になることを目指してリハビリを続けてきた斉藤だったが、支配下選手登録の期限となる31日を前に「今月に入ってイメージが持てなくなった。けじめをつけるのが一番かなと思いました」と決断に至った経緯を語った。

 退団後については「野球しかしていなかったので、何も頭には浮かんでもこないので、そこはゆっくり考えながら自分にできることを考えたいきたい」と白紙の状態であることを明かした。

 記者会見の最後では涙が止まらなかった斉藤。ファンや応援してくれた人々に対し「願いが叶わず辞めることになったことをおわびしたい」と謝罪の言葉も口にした。

 斉藤は南京都高から1996年にドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)に入団。03、06年に沢村賞を獲得するなど本格派右腕として活躍し、最多勝、最優秀防御率のタイトルも各2度獲得した。通算150試合に登板し、79勝23敗、防御率3.33。

 07年に右肩を故障。2度の手術を受け、現役復帰を目指していたが、11年に支配下登録を外れ、3軍リハビリ担当コーチに。投球練習を行ってはいたが、試合で登板するまでの回復には至っていなかった。

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