渡辺直 “はまり役”猛打賞 渡辺監督「良い2番が補強できた」

[ 2013年7月26日 06:00 ]

<西・ロ>6回1死一塁、適時三塁打を放つ渡辺直

パ・リーグ 西武11-4ロッテ

(7月25日 西武D)
 初回1死。西武・渡辺の放った痛烈な打球はマウンドの唐川が差し出したグラブの下を抜け、中前に達した。先頭で打席に入った5回も打球は唐川の頭上を襲った。徹底したセンター返し。「常にセンター返しは意識しているし、チームの役に立つ打撃をしたい」。新2番が輝きを放った。

 今月7日にDeNAから長田とのトレードで移籍し、新天地では初の猛打賞。3安打全てが中堅から右への打球だ。6回には右中間三塁打で移籍後初打点をマークした。「とにかくクリーンアップにいい形で打ってもらいたい。凡打に終わったとしても粘るとか」と2番の心得を語った。

 今季8人目の2番打者。これまで秋山が最多の47試合を務め、打率・303と結果を残していた。しかし、首脳陣は長打力もある秋山の打撃力を生かすために5日のロッテ戦(西武ドーム)から5番に起用。空いた穴にぴったりはまったのが、楽天時代から小技に定評がある渡辺だった。昨季2番を経験した栗山主将が「センターへヒットを打って、ああいう打撃は僕とかアキ(秋山)とかの時はなかった」と言えば、渡辺監督も「良い2番を補強できた」とうなずいた。

 二塁の守備でも好守を連発した渡辺は「毎日が楽しくて。ゲームに出られるのは本当に幸せ」と笑った。チームは2位・ロッテに再び1ゲーム差と迫った。1番はリーグ打率トップのヘルマン、3番は出塁率・403の栗山、4番はリーグ打点トップの浅村。新2番・渡辺が機能すれば、得点力はグッとアップする。

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2013年7月26日のニュース