大リーグの薬物疑惑 膨大な証拠で一気に進展 他の選手への影響も

[ 2013年7月23日 11:01 ]

 米大リーグ機構は、薬物疑惑の対象選手が異議申し立てを行うことを予想し、処分が確定するまで時間がかかると考えていた。だが、潔白を主張していたブラウンが一転して薬物使用を認めたことで、事態は一気に進展した。

 ブラウンは6月下旬に大リーグ機構の聴取を受け、膨大な証拠を提示された。2011年にテストステロンに陽性反応を示したときは異議申し立てを行い、検査の不備を理由に処分を免れたが、今回は無理と判断したのだろう。早々に認めて、出場停止を今季の残り65試合にとどめた。

 大リーグ機構は選手に薬物を提供したとされるマイアミのクリニック代表者の協力を得て証拠をそろえた。ブラウンに過失を認めさせた証拠資料は信頼性が高く、疑惑の渦中にいるロドリゲスら他の選手への動向にも注目が集まる。

 大リーグは薬物規定違反者に対して1度目は50試合、2度目が100試合の出場停止、3度目で永久追放と処分を定めているが、今回の問題には適用せず、単独で重い処分を下すとみられている。(共同)

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2013年7月23日のニュース