都江戸川 2戦連続大物食い 家族の力“結集”矢浪 V二塁打

[ 2013年7月19日 06:00 ]

<都江戸川・東亜学園>勝利しマウンドに集まる都江戸川ナイン

東東京4回戦 都江戸川1―0東亜学園

(7月18日 神宮)
 家族の力で2試合連続の大物食いだ。6回2死二塁から都江戸川(東東京)の矢浪が均衡を破る左越え二塁打。継投で1点を死守し、3回戦の安田学園に続き、甲子園出場経験のある強豪校を破る金星を挙げた。

 「後輩がつくってくれたチャンスだったので、ここで打たなきゃいけないと思った」

 甲子園球場スタッフの長男と大学生の次男、そして母親がスタンドで観戦。5年前に父・清司さんが心不全で他界し、家族の支えを受けて野球に打ち込んできた。「勝つと褒めてくれた」という父にも白星を届け、母・鈴子さんは「父の言いつけを一番守っていた子。力を貸してくれたんじゃないかな」と目を細めた。

 放課後の練習時間は限られているため、ナインは午前7時からの早朝練習を欠かさない。3年前から指導する元巨人投手の伊達昌司コーチは「あれこれ言わなくても、勝手に自分たちで一生懸命やる」と話すように、自主性が都立旋風につながった。矢浪は「2番・一塁」で先発も、背番号は2。「変化球が入っていなかった」と、捕手らしい読みで狙い球の直球を振り抜いた。

 兄の勤め先でもある甲子園まであと4勝。矢浪は本気で聖地での家族集合を狙っている。 

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2013年7月19日のニュース