原監督続投へ 巨人・渡辺会長が明言、条件付きも非情采配を評価

[ 2013年7月19日 04:00 ]

球宴第1戦のため新千歳空港に到着した原監督

 巨人の渡辺恒雄球団会長(87)は18日、今季で2年契約を終える原辰徳監督(54)の事実上の来季続投を明言した。都内のホテルで会食後、報道陣に対応。Aクラス入りを条件としながらも、主力選手も優遇しない非情采配と2位・阪神に2・5ゲーム差の首位で折り返したことを高く評価した。

 帰りの車に歩を進めていた渡辺会長が足を止めた。報道陣から原監督の来季続投の可能性を問われると「日本一になりゃ、もちろんだよ。セ・リーグ優勝でもそうだろう。Bクラスにならん限り続投だろう。Bクラスになる可能性はまずないよ」と言い放った。

 2年連続の日本一を目指す巨人は前半戦を49勝31敗3分けで終え、2位・阪神に2・5ゲーム差の首位に立っている。今季のセ・リーグは2強状態で、3位・中日は借金9。「Aクラス」の条件付きとはいえ、事実上の続投内定と言っていい。

 数字だけではない。同会長が絶賛したのは、原監督の采配。「今までと違って非常に厳しくやったろう。村田を2回で代えたり」と、交流戦の5月26日のオリックス戦(東京ドーム)で覇気のないプレーをした村田を2回表の守備から代えた試合を具体的に挙げた。

 レギュラーであっても特別扱いはしない。そのことがチームにいい刺激と緊張感をもたらしている。渡辺会長は「ああいうことを昔の彼は絶対にできなかった。死にもの狂いになるとやれるんだね。非情の、情け無用の采配。これが今年の巨人が鍛えた実力以上の成果を挙げた」と、その手腕を評価した。

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2013年7月19日のニュース