岩隈 球宴登板なくなったけど…満足8勝目 2つの修正が奏功

[ 2013年7月16日 06:00 ]

<マリナーズ・エンゼルス>8勝目を挙げたマリナーズ・岩隈

ア・リーグ マリナーズ4―3エンゼルス

(7月14日 シアトル)
 前半戦の有終の美を飾った。マリナーズ・岩隈が、エンゼルス戦で7回を3失点に抑え、8勝目を挙げた。6月10日アストロズ戦以来、6試合ぶりの白星に、「やるべきことをやって、いい形で前半を終えられた」と一息ついた。

 過去5試合の乱調から、2つの修正を施していた。一つは投球時の体の開きだ。「前回、前々回と開き気味で(指に)掛かっていない真っすぐだった。その分高めに浮いていたが低めに戻せた」。7回2死、昨季新人王トラウトに対して選択した最後の球は直球。構えた内角とは逆に行ったが、切れの戻った92マイル(約148キロ)の外角直球で空振り三振に斬った。

 もう一つは配球。序盤はスライダー、後半はカーブを効果的に使った。「相手はスプリットが頭に入っている。絞らせないように」。相手の裏をかいた。

 今季は開幕から先発を守り20試合で投球回は131回1/3。昨季の125回1/3を早くも超えた。1イニング当たりに許した走者数を表すWHIPは0・94でア・リーグ1位。屈指の安定感を示した。

 この日の登板で、中1日となるオールスター戦でマウンドに上がることはなくなった。それでも、セレモニーなどには参加するだけに、岩隈は「とにかくリラックスして楽しみたい」。目を輝かせて球宴の舞台となるニューヨーク行きのチャーター機に乗り込んだ。

 ≪石井&野茂&大家以来≫岩隈が8勝目を挙げ、レンジャーズのダルビッシュ、ヤンキースの黒田と勝利数で並んだ。日本人3投手が前半戦で8勝以上をマークしたのは02年以来2度目。ドジャースの石井が11勝、野茂が9勝、エクスポズの大家が8勝を挙げた。同年は最終的に石井14勝、野茂16勝、大家13勝。今年はどこまで伸ばせるか。

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