大谷恩師が振り返る 2年の夏にも見せたケガへの強さ

[ 2013年7月15日 06:00 ]

<日・ロ>7回1死二塁、中越えに2ランを放ち、二走・鶴岡(左)とハイタッチを交わす大谷

パ・リーグ 日本ハム7-2ロッテ

(7月14日 札幌D)
 日本ハム・大谷はケガに強い。そして、痛みを抱えながらもグラウンドに立てば、最高のパフォーマンスを発揮する。

 恩師である花巻東(岩手)の佐々木洋監督(37)は「高校時代、大谷はケガをしていても周りに迷惑や心配をかけないように、そういう振る舞いをする子だった。今回もそうだと思う。本塁打を打って安心しました」と、当時を回想しながら祝福した。

 指揮官にとって忘れられない思い出がある。2年前の夏、大谷は岩手大会で座骨関節骨端線を損傷し、甲子園1回戦の帝京戦はぶっつけ本番でマウンドに上がった。試合前日にブルペン投球を行った際には、室内練習場の屋根に当たる大暴投もあったという。しかし、試合では150キロを計測し、信じられない好投を見せた。「登板はとても無理だと思った。それでも、試合になればテンションが上がっていい投球をした。本番になれば力を出せる選手だった」

 右手一本でバックスクリーン左まで運んだことには「大谷の得意な運び方。でも、凄いですね」と驚いた。花巻東は、15日に岩手大会初戦を迎える。佐々木監督は「前のろしになれば」と教え子の活躍に刺激を受けていた。

 ▼ロッテ・大谷 外に投げた直球が内に入ってしまった。打った瞬間、いったなと思った。球を見逃す時の反応がないので、何を待っているのか分からなかった。

 ▼日本ハム・渡辺打撃コーチ 1本出たら出るというけど、あそこで出るとはスターだね、彼は。バタバタで(代打に)行ってもらったんだけど、若いのに責任感がある。

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2013年7月15日のニュース