夏の甲子園大会行進歌 「幻の歌詞」高校生が歌った 鳥取大会開会式

[ 2013年7月14日 06:00 ]

 夏の全国高校野球選手権大会の開会式で、選手が甲子園球場に入場する際の曲として野球ファンにはなじみの深い「大会行進歌」。ほとんど知られていない「幻の歌詞」を13日、どらドラパーク米子市民球場で開幕した鳥取大会開会式で地元の高校生が独唱した。

 歌ったのは、声楽家を目指している県立米子東高校2年松原愛実さん(17)。大役を果たすと「このチャンスをいただき、野球が好きになりました」と笑顔で話した。

 この歌は大会が前身の全国中等学校優勝野球大会として始まり、1935年に第21回を迎えた際、詩人富田砕花が作詞、山田耕筰が作曲して完成。「百錬競えるこの壮美 羽ばたけ若鷹 雲裂きて」と歌い出し、3番まである。

 当時の新聞記事には歌詞が歌われた記述はなく、軽快なメロディーだけが行進曲として演奏されてきた。戦後の第30回大会からは「栄冠は君に輝く」が大会歌となった。

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