オリックス 3連勝で最下位脱出 一気に4位浮上

[ 2013年7月14日 06:00 ]

<ソ・オ>5回2死満塁、バルディリスのタイムリーで生還した糸井はポーズを取る

パ・リーグ オリックス4-3ソフトバンク

(7月13日 ヤフオクD)
 ベンチでは表情を変えなかったオリックス・森脇監督も、裏に引き揚げると「かろうじて逃げ切った」と一息ついた。薄氷を踏む勝利だったが、3連勝で6月25日以来の最下位脱出。日本ハムが敗れたことで一気に4位へと浮上した。古巣のソフトバンクには交流戦を挟んで4連勝とし、6月11日以来の勝率5割復帰に王手をかけた。

 立役者は糸井だ。5回1死一、三塁でパディーヤの高めの直球を振り抜き、左中間を破る先制適時二塁打。「見逃せばボール。無理やり持っていった」という一撃で試合を動かした。この回にはバルディリスの走者一掃の適時二塁打も飛び出し、一挙に4得点。さらに、序盤の制球難を修正したマエストリが、6回まで無安打ペースの快投。余裕の展開に思われた。

 だが7回に一変した。マエストリが松田に初安打を許すと、2四死球で2死満塁として降板。2番手の岸田が田上、中村に連続適時打を浴びて3点を失った。さらに1点差の9回に、平野佳も1死一、二塁のピンチを背負うなど気負いから空回りした。「こっちが描くように完ぺきにはいかない。最後まで圧力の掛かる試合だった」と指揮官も冷や汗を流した。振り返れば均衡を破った糸井の一打が大きかった。

 日本ハム時代にはクライマックスシリーズ(CS)や日本シリーズの大舞台も経験。2安打1打点2盗塁と、勝負どころの試合で無類の強さを発揮してきた。負傷していた右膝も完治間近で「まだまだ上を目指していますよ」とニヤリとしただけ。混戦パ・リーグをさらに熱くするつもりだ。

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2013年7月14日のニュース