山本昌 40代38勝 工藤に並んだ「7、8、9月が稼ぎ時」

[ 2013年7月14日 06:00 ]

<中・巨>ナインに祝福される山本昌

セ・リーグ 中日1-0巨人

(7月13日 ナゴヤD)
 フラフラでも勝つ。土俵際で粘り強い。47歳11カ月。中日・山本昌が4勝目だ。

 自身が6月に47歳10カ月でマークした最年長先発勝利、セ・リーグ最年長勝利など自身の持つ記録を更新し、工藤公康(西武、ダイエーなど)が持つ「40歳以上で38勝」の記録に並んだ。「投げられている間は、責任を取れるところまでしっかり投げたい」。コメントも渋い。

 5回1/3を投げて5安打無失点。ツイていた。1点リードの3回には先頭の沢村にストレートの四球。そこから1死一、二塁とピンチを広げて坂本に痛打されたが、打球は左翼手の正面へ。6回は先頭の坂本を歩かせ、阿部の右前打などで1死満塁としたところで降板。大ピンチも阿部の走塁ミスに助けられた。終わってみれば1―0でセ最強の巨人を下した。

 8月11日には48歳。毎年、誕生日前に調子を上げる夏男だ。「7、8、9月が稼ぎ時。オレの場合はもう、都市伝説みたいなもんだけど」。本人にも理由が分からない夏男。最年長勝利のプロ野球記録は浜崎真二(阪急)が1950年5月に中継ぎで記録した48歳4カ月。山本昌が更新しても全く不思議はない。

 ≪40歳から47歳まですべての年齢で勝利≫山本昌(中)が今季4勝目。47歳11カ月での勝利は50年5月7日浜崎真二(阪急)の48歳4カ月に次ぐ年長勝利で、先発では自身の持つ47歳10カ月のプロ野球記録を更新した。これで40歳の誕生日(05年8月11日)以降では38勝目。工藤公康と並び、40歳以上の勝利数最多タイ。工藤は43歳と46歳以降では勝てなかったが、山本昌は40歳から47歳まで全ての年齢で勝利を積み上げている。

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2013年7月14日のニュース