国士舘 西初勝利!日本一浦学斬りで自信 エース真下が粘投

[ 2013年7月14日 06:00 ]

<国士舘・日大二>3失点も3回戦進出を決めた国士舘の左腕エース・真下

西東京2回戦 国士舘4―3日大二

(7月13日 府中市民)
 第95回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の地方大会は13日、43大会で351試合が行われた。西東京大会では今夏から地区割り再編で、東東京から移転してきた国士舘が左腕エース・真下(ましも)健太投手(3年)の粘投で初戦突破。14日は神奈川大会2回戦で、昨夏甲子園で1試合22奪三振の新記録を樹立した松井裕樹投手(3年)擁する桐光学園が、相洋と対戦。全国では48大会で448試合が行われる。

 1点リードの9回1死一、二塁。最後は二ゴロ併殺で試合は終わった。マウンドから一塁に回っていたエース左腕・真下は、ウイニングボールをしっかりとつかんだ。

 「きょうはエースとして情けない。野手のみんなに助けられた」

 30度を超える猛暑。先発で7回1/3を9安打3失点。2番手・津島にマウンドを譲り、再びマウンドでアウト1つを奪った。最後はもう一度、津島にバトンを託して接戦を制した。大会前には連日のように打撃投手を務めてきた。「暑さ対策として、球数は少なかったけど打撃投手で投げ込みをしてきたので」と、完投は逃したが終盤まで粘ることができた。

 日本一の打線を封じた経験が自身を大きくした。夏の初戦の登板を心待ちにしていた。6月30日に行われた浦和学院(埼玉)との練習試合。今春センバツで優勝した強力打線を相手に、2失点で完投勝利を挙げた。「浦和学院を2点に抑えたことが自信になりました」と振り返った。

 昨年12月の東西東京の地区割り再編で、今夏は長年慣れ親しんだ東東京から西東京に移転した。箕野豪監督は「西東京となったが、きょうは球場が近かったので良かった」と府中市民球場での一勝を喜んだ。

 夏は05年以来8年ぶりの甲子園へ向け、苦しみながらも一歩前進。指揮官は「次の試合も相手どうこうではなく、自分たちの野球をやるだけ」と一戦必勝で「西」の王者を目指すことを宣言した。

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2013年7月14日のニュース