藤浪、マエケンに投げ勝った!6回0封 42日ぶり5勝目

[ 2013年7月7日 18:20 ]

<広・神>6回無失点で5勝目をマークした阪神・藤浪

セ・リーグ 阪神4-0広島

(7月7日 マツダ)
 阪神のドラフト1位ルーキー・藤浪が球界を代表するエース、広島・前田健との初対決を制した。6回0封の好投で、5月26日の日本ハム戦(甲子園)以来42日ぶりの今季5勝目を挙げた。

 6回、鳥谷の右中間への5号ソロで均衡を破り、先制。1―0で迎えた7回表、雨脚が強くなり、試合が一時中断。約1時間後に再開されたが、2番手・筒井にマウンドを譲った。9回、坂の左前適時打、西岡の左前適時打で3点を加え、ダメ押し。黄金ルーキーの後は筒井、安藤、加藤、福原の完封リレーで逃げ切った。

 藤浪は1回は3者凡退。2回は2死から中前打と四球で一、二塁のピンチを迎えたが、148キロの外角高めストレートで石原を空振り三振。3回は1死から右前打を許したが、後続を抑えた。ここまで毎回の4奪三振。ストレートはややバラついたものの、要所でスライダーが決まった。

 4回はクリーンアップを簡単に3者凡退。5回も下位打線を難なく3者凡退。1点を先制してもらった直後の大事な6回、2死から菊池に三塁強襲の二塁打。続く丸に四球を与え、2死一、二塁。4番・エルドレッドを迎えた勝負どころは、1ボール2ストライクから5球目、外角低めのスライダーで体勢を崩し、一邪飛。最大のピンチを切り抜けた。

 あこがれのマエケンとの投げ合いを前に「自分がしっかり投げれば、僅差になる。余計な四死球を出さないようにしたい」と話していた背番号19。6回92球を投げ、無失点。3安打2四球6奪三振だった。「今日は力みもなく、全体的にバランスよく投げられたと思います。リードしている状態で後ろのピッチャーにつなぐことができてよかったです」とコメントした。

 阪神は3連勝。今季3戦3敗、この日の試合前まで23イニング無得点だったマエケンから初めて得点し、初めて土をつけた。

 広島は、前田健が鳥谷への1球に泣いた。初球のスライダーが真ん中に甘く入ったところをジャストミートされた。6回0/3、107球を投げ、1失点。5安打1四球4奪三振。チームは4連敗。

続きを表示

2013年7月7日のニュース