井川制球に伊藤舌巻く「どのボールでもストライク取れた」

[ 2013年7月7日 06:00 ]

<日・オ>3勝目を挙げた井川

パ・リーグ オリックス4-0日本ハム

(7月6日 札幌D)
 オリックス先発の井川が日本ハム打線相手に仁王立ちし、自身今季最長となる7回2/3を投げ4安打無失点の好投。チームに連勝をもたらした。

 「先制点をもらえたし、6回の3点が大きかった。気持ちよく投げさせてもらいました」

 ピンチらしいピンチは2回の1死二、三塁。鵜久森を143キロ直球で一邪飛に仕留め、今浪も142キロ直球で二飛。力で抑え込んだ。

 コントロールが抜群だった。MAX143キロ直球にチェンジアップ、スライダーも面白いように狙い通りに決まった。「2ボールになっても、どのボールでもストライクが取れたから楽でした」とリードした捕手・伊藤も驚いた。前日5日に投げたマエストリを参考にした組み立てもさえた。直球のサインでもボールを動かすことで凡打を誘った。

 「きのうのマエストリに続き、きょうは井川に尽きる。何より粘り強く投げた」。試合後、真っ先に井川の肩を抱いて「よく頑張った」と声をかけた森脇監督は、連日の先発投手の力投を勝因に挙げた。

 日本球界復帰後初の完封勝利も見え始めた8回、2死後に陽に左中間二塁打を浴びリリーフ陣にマウンドを譲ったが「ランナーが出たから予定通り」と左腕は気にするそぶりも見せなかった。球数115球は日本球界復帰後最多。それでも「ファームではもっと投げたことがありましたし、中6日で投げてますから」と最後まで涼しい顔だった。

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2013年7月7日のニュース