15年目で球宴初選出の藤井彰“男前トーク”で巨人の弱点持ち帰る

[ 2013年7月2日 09:05 ]

監督推薦での出場を決め、ポーズをとる(左上から時計回り)能見、藤井、新井、藤浪

 初めて球宴出場を決めた阪神・藤井彰が宿敵巨人の弱点を探り、チームに持ち帰る考えを明かした。

 監督推薦での選出に「選んでいただいて光栄です。15年目で初めてで、縁がないものだと思っていたので、まさか自分が出るとは」と驚きを隠せない様子だった。日本球界のトッププレーヤーが集結する場に胸を躍らせながらも、藤井彰は虎の正妻としての役目を忘れてはいなかった。

 「どんな雰囲気か分からないのでね。楽しむより、いろんな選手と話してどんなことを考えているか話してみたい。シーズンに生かせるように何か盗みたいです」

 ターゲットとなるのはやはり首位を走る巨人のメンバーだろう。阪神と並び、リーグ最多の7人が選出された。坂本、長野、阿部と中軸がこぞって顔を揃える。

 普段はなかなか会話をする機会がない選手と何気ない野球談議を交わす中で、打者の特徴や傾向など、配球に生かせる材料を一度に大量ゲットできるチャンスでもある。ただし一筋縄でいくとは思ってはいない。

 「シーズンに戻れば敵ですから、手の内を明かさないでしょうけど」と笑って見せたものの、腹の中は違う。卓越した“男前トーク”で、巨人メンバーの堅いガードを破り、さらに他球団の情報もたっぷりと仕込む考えだ。

 成功すれば後半戦のロケットスタートを大きくアシストする可能性は高い。楽しむばかりではいられない。虎の背番号50が、球宴の舞台を敵情視察の場とする。

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2013年7月2日のニュース