走者出してからこそ本領発揮「粘りの田中です」

[ 2013年7月2日 06:00 ]

Kスタ宮城で左投げでキャッチボールする楽天・田中

パ・リーグ 楽天―ロッテ

(7月2日 Kスタ宮城)
 やるべきことは変わらない。首位決戦に向けKスタ宮城で最終調整を行った楽天・田中は、相手が今季両リーグ最多の19試合の逆転勝利を収め「逆転のロッテ」「粘りのロッテ」と言われていることに、「だったら粘りの田中です」と言い切った。

 今季はWBCに参加したことによる投げ込み不足で、開幕当初はコンディションが悪かった。それでも、ここまで無傷の10連勝。現在も「フォームは0点。試合中でも投げ方を変えている」と自己分析する。ただ、勝ち方を知っている。前回登板となった6月25日の西武戦(西武ドーム)でも2回1死一、三塁、3回1死三塁という序盤のピンチを切り抜けた。先に失点は避けたい場面でギアを入れ替えるすべを持っている。走者を出してからこそが本領発揮なのだ。

 チームは貯金8で首位ロッテと2ゲーム差の2位。今カードで3連勝すれば、一気に単独首位まで浮上できる。ロッテ戦の通算成績は21試合で12勝4敗、防御率2・52。今季初対決を前に「去年も対戦しているし、全くイメージがないわけではない。あとはマウンドで感じるものも大事にしたい」と意気込む。

 目下23イニング連続無失点中で、あと3イニングで自己最多に並ぶ。当日はヤンキース、パイレーツなどのスカウトも田中の投球を視察予定。「ゼロに抑えるように投げれば、チームの勝ちも見えてくる」と田中。相手は関係ない。ただ、チームの勝利のために投げる。

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2013年7月2日のニュース