摂津 鉄のハート8勝目 5点失うも実質“完封”投げきった

[ 2013年6月29日 06:00 ]

<ロ・ソ>完投勝利を挙げ秋山監督(左)とハイタッチする摂津

パ・リーグ ソフトバンク10-5ロッテ

(6月28日 QVC)
 まさに鉄のハートだ。ソフトバンク・摂津は2回に味方の失策が絡んで5点を失った。しかし、3回以降はわずか3安打に封じ、今季67試合目でチーム初完投勝利。8勝目は自責0の実質「完封」だった。

 「タイムリーを打たれたのは自分の責任。(野手に)助けてもらいました」。本来なら集中力が切れてもおかしくない状況だった。2回1死一、二塁から本多が平凡な二ゴロをはじき満塁。ここで押し出し四球を与えると、今度は角中の一ゴロを中村が後逸して2者が生還した。さらに井口にも適時打を浴びた。だが、ここからエースが「自分が行かないといけないと思った」と意地を見せた。味方打線が6回に一挙6点を奪って逆転すると、9回は宝刀シンカーで3者三振。鬼気迫る139球の熱投だった。

 高山投手コーチも「心が折れそうな、難しい展開の中でエースの意地を見せてくれた」と最大級の賛辞を贈った。5点差をひっくり返したチームは連敗を3で止め、2位タイに浮上し、首位ロッテに2ゲーム差。「序盤にミスがあったが、集中打が良かったんじゃないか。摂津も130何球?いいんじゃない」と秋山監督。同一カード3連勝で一気にトップに立つ。

 ▼ソフトバンク・内川(6回に決勝の中前適時打)いつも黙々と投げる摂津に何とか報いたかった。

 ▼ソフトバンク・本多(2回に大量失点につながる失策も、5回に反撃の2号3ラン)うまく叩くことができた。ただ、自分のミスで摂津さんに迷惑をかけた。

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2013年6月29日のニュース