調査完了のめどは9月末…第三者委員会 7月末までから“後退”

[ 2013年6月29日 06:00 ]

第三者委員会第1回会合に臨む(左から)桑田特別アドバイザー、佐々木委員、那須委員長、米委員

 日本野球機構(NPB)が統一球を無断変更した背景を調査する「統一球問題における有識者による第三者調査・検証委員会」の初会合が28日、都内のNPB事務局で開かれ、調査完了のめどを9月末とする見解を示した。

 那須弘平委員長(71、元最高裁判事)ら3人の委員と特別アドバイザーの元巨人、パイレーツ投手の桑田真澄氏(45)による会合は約1時間行われた。那須委員長は「報告書については、9月末をめどに提出するように努力をいたします」と書面でコメントし、桑田氏は「週に1回のペースでやっていきます。僕は全部行くつもりです」と9月末までメンバーが毎週集まり、徹底して調査する考えを示した。

 パ・リーグの村山良雄理事長(オリックス球団本部長)は7月10日のオーナー会議までに中間報告、そして最終報告は「7月末までに」との見通しを示していたが、過去に他の第三者委員会のメンバーを務めるなど経験豊富な各委員は、調査に約3カ月を要すると判断した。

 今回の調査は統一球問題に関する原因究明にとどまらず、同問題を「知らなかった」と話した加藤良三コミッショナーらNPBに対する改善策の提言も期待されている。中立性を確保するために2回目の会合日程はNPBにも伝えられていない。那須委員長は「最終的にちゃんとした報告書を出すのが仕事」と途中経過の公表も控え、最終報告書の作成に全力を傾ける方針だ。

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2013年6月29日のニュース