川崎 異例の“お別れ会付き”3A降格

[ 2013年6月27日 06:00 ]

レイズ戦では出場機会がなくチームも負けて、肩を落とし引き揚げるブルージェイズ・川崎。試合後、マイナー降格が決まった

 ブルージェイズの川崎が、左足首を痛めていたオールスター遊撃手、レイエスの復帰に伴い、3Aバファローへの降格が決まった。出場機会がなかったレイズ戦後。ジョン・ギボンズ監督が異例のミーティングを開き、選手にも決定を伝えた。

 通常、マイナー降格は他の選手には知らせないように行われる。しかし、指揮官はチームメートが川崎に別れを告げられるようにと選手を集めた。エース格のバーリーが「こんなことは初めて。いつも翌日、空っぽのロッカーを見て“あいつが落ちたんだ”と知るのに…。チームもトロントのファンもみんな川崎に恋をしていた」と言えば、昨季のサイ・ヤング賞右腕ディッキーも「彼はみんなのヒーローだった」と感傷的に話した。

 4月13日に昇格し、60試合で打率・225、1本塁打、17打点。成績は平凡でもムードメーカーとして欠かせない存在となった。川崎は「実力がまだまだ足りないことも分かった」と納得の表情。大リーグ40人枠には残っており、再度昇格する可能性も十分ある。しんみりとした雰囲気を振り払うように「この2カ月間は幸せだった。もっとうまくなりたい。燃えています」と前を向いた。

 ▼ブ軍ジョン・ギボンズ監督 タフな決断だった。彼はこのチームの一部で、数字だけで判断できないものを持っている。

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2013年6月27日のニュース