また原采配的中 6人完封リレー「思い描いた継投できた」

[ 2013年6月27日 06:00 ]

<広・巨>3回裏2死二塁、笠原は原監督(右)直々に交代を告げられる

プロ野球 セ・リーグ 巨人5-0広島

(6月26日 マツダ)
 「原スペシャル第2弾」で、巨人が両リーグ最速の40勝目を手にした。連勝だ。先発・笠原を無失点のまま打者9人で3回途中に降板させると、6投手の継投で3安打完封リレー。「攻めの継投」に、原監督は誇らしげに胸を張った。

 「正直なところ、まさに思い描いた継投ができたなと思いますね」

 エースの登板回避という緊急事態を、自らのタクトで切り抜けた。本来、先発だった内海が前日の試合前練習で右足首を痛めた影響で急きょ、今季初先発の笠原を代役に立てた。内海から「ごめん。頑張ってくれ」と声を掛けられた笠原を、3回2死二塁で迷いなく青木にスイッチ。34球での降板を、指揮官は「彼は(本来)リリーバー。あすも投げてもらわないといけない」と説明。笠原も「先発じゃなく1番手で投げるという気持ちだった」と振り返った。

 原監督には投手交代について、一つの信念がある。「守りでも攻めるぞという姿勢が大切。継投で後手を踏んではだめ。後手、後手に回って投手交代するのは愚策」。ヘッドコーチ時代に当時監督の長嶋終身名誉監督から「準備して決断して勝負するのが大事」の言葉が礎だった。

 前夜は2点を追う8回に2度の重盗を成功させ逆転勝ち。攻撃に続き、守りの「原スペシャル」で貯金を今季最多タイの16にした。指揮官は「結束の中、結果としても非常によかったと思う」と投手陣をねぎらった。

 ▼巨人・青木(3回途中から2回1/3を1安打無失点。広島時代の11年以来2年ぶりの白星)移籍して違った形で投げるのは最初は変な感じだった。チームに貢献して頑張っていきたい。

 ▼巨人・阿部(5回に右越え19号2ラン)しっかり捉えたけど、自分でも入るとは思わなかった。内海が放れないからみんなで何とかと投手も思っていたと思う。

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2013年6月27日のニュース