ムネリン 11連勝に興奮“コマネチ”出た「僕も楽しめた」

[ 2013年6月25日 06:00 ]

<ブルージェイズ・オリオールズ>6回、遊ゴロをさばき一塁に送球するブルージェイズ・川崎

ア・リーグ ブルージェイズ13―5オリオールズ

(6月23日 トロント)
 ムネ効果だ!ブルージェイズは23日(日本時間24日)オリオールズに快勝し、98年以来、15年ぶりとなる球団タイ記録の11連勝をマーク。貯金を2として、首位レッドソックスに5ゲーム差と迫った。「9番・遊撃」で先発出場した川崎宗則内野手(32)は無安打ながら得点につながる犠打で貢献。首脳陣は、24日(同25日)に予定されていた正遊撃手ホセ・レイエス内野手(30)の復帰を28日(同29日)まで遅らせるなど、川崎の存在感は光っている。

 87、98年に並ぶ球団タイ記録の11連勝。ナインと勢いよくハイタッチを交わした川崎はテンションが上がりすぎたのか、ベンチへと引き揚げる際にはスタンドに向け、ビートたけしばりの「コマネチ」まで披露した。

 「いいゲームだった。ファンのみんなに楽しんでもらうのが一番。僕も楽しめた」

 先発メンバーでは唯一の無安打ながら、役割はきっちりこなした。1―0の2回無死二塁。オ軍はバントシフトを敷いてきたが、初球を一塁手と投手の間に転がし、走者を三塁に進めた。ここから3得点。チームは14安打で13得点したが、ジョン・ギボンズ監督は試合後に川崎の名前を挙げて「勝つための細かい部分がしっかりできている」と満足そうに語った。

 この日も打席に立つたびに地元ファンは「カ・ワ・サ・キ!」の大合唱。11連勝中はメジャー初本塁打も記録したが、パワーヒッターがそろう打線の中で川崎の小技はいいスパイスとなっている。打率こそ・228だが、四球は三振数(23個)を上回る24個で出塁率・341はチーム6位だ。

 左足首の捻挫で戦列を離れているオールスター遊撃手のレイエスは当初、24日のレイズ戦で復帰予定だったが、首脳陣は28日のレッドソックス戦まで遅らせることを決定。川崎のメジャー残留かマイナー降格の処遇決定も先送りとなったが、地元紙は「残すべき」との論調が圧倒的だ。

 「ベースボールだからこういう時もあれば、負ける時もある。あすも野球をやります」と川崎。試合後、フロリダ遠征に向かうチャーター機内ではノリノリで踊る動画がインターネットにアップされた。ムードメーカーとして、もはやチームには欠かせない。

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