なぜフォークは落ちるのか?福岡工大工学部の溝田教授が解説

[ 2013年6月20日 10:15 ]

現在26試合連続無失点中のソフトバンク・千賀

 なぜフォークボールは、直球と違って打者の手元で消えるようにストンと落ちるのか?福岡工大工学部知能機械工学科の溝田武人教授(69)は「フォークボールは、揚力が働かないので落ちる。一方で直球は逆回転のスピンがかかり、マグヌス効果が生じます」という。

 「マグヌス効果」とは、回転するボールに働く上向きの力(揚力)のこと。投手の手を離れた直球には、18.44メートル先の打者に向かってグラウンドと水平の回転軸でバックスピンが掛かり、ボールの後方に下向きの気流が発生する。作用・反作用の法則が働き、ボールはそのまま真っすぐ進む。

 一方のフォークボールは、指の間から抜いて投げることで回転が少ない。そのため揚力が働かず、地球の重力に従って落ちる…、というわけだ。

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2013年6月20日のニュース