大谷“二刀流”デビューは4回3失点も勝利打点挙げる

[ 2013年6月18日 21:34 ]

<広・日>5回無死満塁、大谷は遊ゴロで勝ち越し打点をあげる

交流戦 日本ハム7―4広島

(6月18日 マツダ)
 投手と野手の“二刀流”に挑戦している日本ハムの大谷が18日、広島戦(マツダ)に「5番・投手」で先発出場。4回3失点で白星は逃したものの、マウンドを降りると右翼へ回り、3打数1安打1打点で勝利に貢献した。

 過去2度の1軍登板は指名打者制のある札幌ドームだったため打席に立たなかったが、初めて投手として登板し、そして打席にも立つ。いよいよ本格的な“二刀流”への挑戦が始まった。

 大谷は岩手・花巻東高時代に投手で球速160キロ、打者でも通算56本塁打を放って注目され、昨秋のドラフトで日本ハムに1位指名されて入団。開幕戦から野手として活躍し、投手としても1日の中日戦でプロ初勝利を挙げるなど登板を重ねてきた。

 大谷は初回、先頭打者・安部の初球に150キロを計測、4球目を遊ゴロに打ち取った。2番菊池は3球三振、3番丸の初球に157キロをマークし客席をどよめかせた。丸には右中間二塁打を浴びるが、4番エルドレッドを空振り三振に切って取り無失点の滑り出し。

 2回に先頭打者で打席に立った大谷は、広島の先発野村から一塁線を破る二塁打を放った。犠打で三塁まで進んだが、7番今浪のスクイズはファウル、結局今浪は三振。8番佐藤も三振に倒れ先制ならず。

 その裏、先頭の松山にカウント1―1から内角寄りのカットボールを右翼席に運ばれ先制を許した。大谷が1軍の公式戦で本塁打を浴びるのは初めて。

 3回、3つの四死球で満塁のピンチを招くと、内野ゴロで一走・エルドレッドと二塁の今浪が交錯する間に2人が生還。2点追加を許した。

 4回1死一塁で大谷は第2打席に立つと、四球を選びチャンスメーク。小谷野の右前適時打、押し出し四球、鶴岡の中犠飛で日本ハムは同点に追いついた。

 その裏、連打を浴び無死一、二塁のピンチを招いたが、後続を断ち無失点で切り抜けた。

 5回、大谷は無死満塁と絶好の勝ち越し機に登場すると、遊ゴロの間に三走が生還し1点勝ち越しに成功。さらに小谷野の左犠飛で1点を追加した。

 その裏から日本ハムは宮西に継投。先発投手の大谷は右翼へ回った。

 6回、1死一塁で迎えた第4打席は左腕の久本から三球三振を喫した。

 7回、日本ハムは陽の適時三塁打で1点を追加し、点差を3点に広げた。

 8回に広島・ルイスの適時打で1点を返されたが、日本ハムは9回、中田のソロ本塁打で1点追加し再び3点差に。大谷は代打・アブレイユを送られて退いた。

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