ここから本当の戦い…藤浪 4勝は「勝たせてもらっただけ」

[ 2013年6月18日 09:00 ]

仙台から帰寮した藤浪

 2敗目を喫した楽天戦から一夜明けた17日、阪神・藤浪が仙台空港で対応し、交流戦を振り返った。

 「パ・リーグ(の打者)はどんどん振ってくる印象でした」

 開幕から快調に飛ばしていた黄金右腕がパ・リーグ相手に苦しんだ。背中から腰にかけての張りが治まり復帰登板となった5月26日の日本ハム戦こそ7回1失点で勝利投手になったものの、その後3試合はいずれも6回持たずに降板。前日16日の楽天戦は田中との先発対決も投手戦に持ち込めずプロ最短4回1/3、3失点でKO。完封勝利を飾った田中との差を痛感して交流戦を終えた。

 それでも止まってはいられない。21日からはリーグ戦が再開する。高卒新人ながら、開幕ローテーション入りを果たし、4勝をマーク。上々の成績にも、藤浪本人の自己採点は辛口だ。

 「ここまで4勝といっても、勝たせてもらっただけですし、新人でデータがなかっただけ。これからは力の勝負になる」

 顕著になった左打者に弱いデータはもちろん、配球の傾向などプロのスコアラーによって黄金右腕は“丸裸”にされている可能性もある。そんな状況下でも打者を封じなければ白星を手に出来ないと19歳は自覚する。

 この日、発表された球宴ファン投票の最終中間発表では、前田健(広島)を抜き返し再び、トップに立った。次回は23日のDeNA戦(横浜)に登板予定。本当の戦いはここから始まる。

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2013年6月18日のニュース