マー君から金星を!藤浪にオーナー異例のゲキ「頑張ってくれ、と」

[ 2013年6月16日 07:17 ]

<楽・神>球場を訪れた坂井オーナー(左)と握手を交わす藤浪

 阪神は15日、楽天に惜敗し日本ハム戦に続き連敗。交流戦ラストゲームとなる16日・楽天戦に先発するルーキー藤浪は連敗ストッパーとして期待される。

 ここまで開幕から8試合に先発してきたが、チームが連敗した状況で先発するのは初めて。藤浪自身、5月26日の日本ハム戦で4勝目をマークして以降、約3週間、白星から遠ざかっている。登板前日も「勝利への飢え」が強くにじんだ。

 「毎回勝ちたいんで。勝ちたいという気持ちを持たないでマウンドに上がっている投手はいないと思う。勝てるようにしっかり頑張りたい」

 相手先発は球界を代表するエースで無傷の8連勝を誇る田中。「厳しい試合になる」と苦戦は覚悟の上ながら「しっかり粘っていきたい」と憧れの右腕に必死に食らいつく覚悟だ。

 発奮材料もある。この日、観戦に訪れた坂井オーナーが試合前練習も視察。ベンチへ引き揚げる際に総帥から握手を求められ、しっかりと握り返した。わずか10秒程度とはいえ、阪神のオーナーが公衆の前で見せた異例とも言える行動からも、黄金右腕への大きな期待が見て取れる。「“頑張ってくれ”と言われました」。マウンドで結果を残すことがオーナーへの何よりの「恩返し」になる。チームの再加速、そして自身5勝目へ、藤浪が「大きな1勝」を狙いにいく。

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2013年6月16日のニュース