「交流戦問題」コミッショナーの「指令」求める?

[ 2013年6月11日 06:00 ]

 交流戦問題について、セ・パ両リーグが加藤良三コミッショナーの「指令」を求める可能性が出てきた。12球団による実行委員会が10日、都内で行われ、来季の交流戦日程をセ・パ6球団による事業推進委員会(山岸均委員長=巨人球団連盟担当)で検討していくことで合意した。

 現行の1チーム24試合制から18試合制への短縮を求めるセに対し、パが反対。この日の実行委ではパの回答書が提示されたが、セの鈴木清明理事長(広島球団本部長)は「われわれが望んだものではない」とした。パ側は、1週間に6試合を行うことで24試合制のまま日程の短縮を提案したが、セ側は「移動試合が増える」と同意しなかった。

 今後は事業推進委員会で議論するが、鈴木理事長は「どこかで区切りをつけたい」と8月中を期限に設定。だが、ある実行委メンバーは「難しい。コミッショナーに(指令を)お願いするしかない」と明かした。野球協約は組織全体の利益確保のため「コミッショナーは、関係団体等に対し指令を発することができる」と定めている。議論が平行線をたどれば最終決定をコミッショナーに委ねることになりそうだ。

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2013年6月11日のニュース