首位陥落の巨人 泣きっ面にハチ…阿部負傷交代、内海最短KO

[ 2013年6月10日 06:00 ]

<巨・楽>背中の張りを訴え途中交代した巨人・阿部は報道陣に囲まれる

交流戦 巨人3-5楽天

(6月9日 東京D)
 まさに泣きっ面にハチの敗戦だ。巨人は2日以来、7日ぶりに阪神に首位を明け渡したばかりか、主将の阿部が負傷交代。原監督は「(阿部は)出られる状態になかったということですね」と厳しい表情で振り返った。

 東京ドームに悲鳴にも似たざわめきが起きたのは8回だ。坂本の適時打で1点を返し、なお2死一、二塁の好機。本来ならばここで2試合連続決勝弾を放っている4番・阿部が登場する場面。逆転を信じる巨人ファンは期待に胸を膨らませた。しかし突然「代打・石井」がコールされた。

 阿部は直前の8回の守りで、捕球の際に背中に違和感を訴えていた。試合後は「大丈夫」と3度、繰り返したが、秦バッテリーコーチは「よく分からないけど脇腹を痛めたって言っているからね。(11日の)練習を見てみないと」と話した。負傷箇所が背中ではなく脇腹ならば、回復に時間を要する場所だけに、12日からのオリックス戦(京セラドーム)を欠場する可能性も浮上した。

 さらに先発の内海は、過去7勝0敗と無敗を誇っていた楽天相手に、今季最短の4回5失点KO。これで交流戦4試合で計20失点。通算100勝に王手をかけてから4戦足踏みが続いている。ピリッとしないエースの姿に原監督も「少し辛抱してこれを打破しないといけませんね」と苦言を呈した。

 交流戦は残り4試合だが、この日の敗戦で9勝10敗1分けとなり、交流戦連覇は絶望的。手痛い1敗となった。

 ▼巨人・ロペス(初回1死満塁の好機に凡退)日本でたぶんNo・1のピッチャーだから、いいピッチングをされたらリスペクトするしかない。

 ▼巨人・鬼屋敷(4年目で1軍初出場)凄く緊張した。試合が始まったらやれることをやろうと思った。

 ≪手痛い一発目立つ≫内海(巨)が4回5失点で、通算100勝に王手をかけてから4試合で3連敗。過去9試合で7勝0敗、防御率0.45と得意だった楽天戦で初黒星を喫した。2回には中島に先制の被弾。今季内海の被本塁打は5本目となるが、いずれも勝ち越し(先制)、同点または逆転の殊勲本塁打と手痛い一発が目立つ。

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2013年6月10日のニュース