ダルビッシュ“勝ち”付かなくても“価値”高めた

[ 2013年6月3日 09:08 ]

ロイヤルズ戦に先発し、7回を無失点で投げ終え、マダックス投手コーチ(右端)とタッチするレンジャーズのダルビッシュ。左端はワシントン監督

ア・リーグ レンジャーズ3―1ロイヤルズ

(6月2日 アーリントン)
 味方の援護は初回に挙げた1点だけ。7回を3安打無失点に抑え、勝ち投手の権利を得てマウンドを降りたレンジャーズのダルビッシュだったが、またしても勝利の女神は微笑まず、3戦連続で勝ち星から見放された。

 前回、登板では8回途中で14三振を奪う一方、6戦連続の被弾もあって7安打4失点。この日は3四死球2暴投と制球を乱す場面もあり、奪三振はイニング数を下回る6個と、ダルビッシュにしては少なかったが、縦のスライダー、スプリットを有効に使い、要所を抑える粘りの投球を見せた。

 2回の無死満塁では、フランコアの中飛で本塁を狙った三走を中堅手のジェントリーが好返球で阻止。バックの好守でピンチを脱したダルビッシュは3回以降もスコアボードに「0」を並べた。課題だった一発を浴びることもなく、本調子でなくてもキッチリ試合をつくり、チームの勝利に貢献。防御率は3点を切り、2・77に。ダルビッシュに勝ちは付かなかったものの、その存在価値をさらに高める投球だった。

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