ブランコ爆発のワケ 本拠地狭くなって打撃がコンパクトに

[ 2013年5月22日 11:45 ]

年間65本ペースで本塁打を量産するDeNA・ブランコ

 DeNAのトニ・ブランコ内野手(32)が今季、驚異的なペースで本塁打を量産している。ここまで44試合で両リーグ独走の20本塁打。144試合に換算すれば65本ペースとなる。豪快な打撃の裏に隠された進化の理由は?ブランコを発掘した恩人でもあるスポニチ評論家の森繁和氏が分析した。

 私が中日コーチ時代、08年オフにドミニカ共和国でブランコを獲得した際も、やはりその飛距離に注目した。打率は・250~260でも、30本塁打は確実に打てる。練習態度も真面目で、コーチの助言も真摯(しんし)に聞く。何より、そのアーチでチームが勢いに乗る。雰囲気がガラリと変わる。それほどブランコの一発には魅力がある。

 本拠地が狭くなったことが、ブランコの打撃をいい方向に向かせている。コンパクトに振ることを意識すれば、ボールをより手元まで見極められる。となれば、ボール球を振るケースも減る。かつて、ある球団首脳が「フォークを投げておけばいい」と言っていたというが、その低めのボール球を振らなくなった。また、5番を打つ中村も好調。昨季までのように四球で簡単に歩かされるということが減った。

続きを表示

2013年5月22日のニュース