内海 母の日に100勝王手!23イニング無失点&12連勝

[ 2013年5月13日 06:00 ]

<D・巨>9回5安打無失点で4勝目を挙げた巨人・内海

セ・リーグ 巨人1-0DeNA

(5月12日 H新潟)
 マウンドを譲る気などなかった。8回を投げ、すでに今季最多131球を投げていた巨人・内海だが、ベンチ裏でアンダーシャツを着替え、その裏の登板に備えた。「疲労はなかった。まだいけた」。そしてクリーンアップを8球で3者凡退。139球の熱投で延長10回の坂本の決勝二塁打を呼び込んだ。

 母の日。普段は口にできない特別な思いをボールに込めた。「今シーズンで一番良かった」。内海の代わりに、妻・聡子さんが3人の子育てに奮闘する傍ら、両家にカーネーションを贈ってくれた。女手一つで内海を育てた母・広子さん(52)は、京都府京田辺で鉄板焼き店を営む。

 毎年、元日に行っている自主トレでは内海や練習パートナー、さらに報道陣にまでお好み焼きを振る舞って、息子を手助けする。手際よく何十枚ものお好み焼きをつくり、「たくさん、食べていってください」と愛想を振りまいてくれる人だ。

 「嫁、うちのおかん、義理のお母さん。3人にいいプレゼントができた」。9回5安打無失点でつかんだ今季4勝目は「3人の母」へ贈るものだった。3年前の母の日、10年5月9日の横浜戦(現DeNA)でも同じハードオフ新潟で5回3失点で白星。左腕エースに導かれたチームも、新潟では8勝1敗1分けの好相性だ。

 連続無失点も4月28日のヤクルト戦(神宮)から自己最長タイの23イニングに伸びた。昨年7月16日の阪神戦(甲子園)から無傷の12連勝となり、通算100勝にも王手。「(優勝した)去年のように交流戦を戦いたい」。原監督にとっても頼もしい孝行息子といえた。

 ▼巨人・川口投手総合コーチ(9回の続投は)内海の気持ちがね。ユニホームを着て「行くぞ」という感じになっていた。

 ▼巨人・原監督(内海は)安定感がありました。相手打者も打ちづらそうにしていた。DeNA戦とはこういう(接戦の)ゲームになる。

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