平野恵 2071日ぶり出戻り安打「きょうからスタート」

[ 2013年5月3日 07:43 ]

<オ・ロ>7回無死一塁、オリックスの代打・平野恵は右前打を放つ

パ・リーグ オリックス2-6ロッテ

(5月2日 京セラD)
 見せ場のなかった試合で、唯一、オリックス・ファンの溜飲を下げたのが7回だ。代打・平野恵のコールに、右翼スタンドがわき立った。

 「あの声援に応えるにはヒットしかないと思った」。伊藤の直球を右前打。2007年8月31日のロッテ戦(千葉マリン)以来、2071日ぶりのオリックスでの安打だった。

 3月上旬に右ふくらはぎの肉離れで戦線離脱。2軍戦で背中に死球が当たるアクシデントもあり、1軍復帰がこの日まで延びた。「チームに迷惑を掛けた」。しかし森脇監督は「元々1軍にいた選手たちの心に火が付く」と、内外野をこなせる平野恵の復帰を喜んだ。ほぼ固定だったスタメンも、これで変化は必至。大敗した試合後も、指揮官は「1つ言えるのは、うちは必ず浮上する。平野も最初の打席で、らしさを出してくれた」と明るい材料とした。

 平野恵を含め、この日5人ずつ1、2軍選手の入れ替えを敢行した。その一人のロッティーノが、4回に1号ソロ。チームは5カード連続の負け越しで、借金は今季最多の5にふくらんだが、光明はある。「きょうからがスタートです」という平野恵の言葉を信じたい。

 ▼オリックス・ロッティーノ(来日初の1軍昇格で1号ソロ)いいスイングができた。日本のファンからエネルギーをもらった。チームが優勝するために貢献したい。

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2013年5月3日のニュース