杉内 今季初完封 プレート立ち位置変え右打者内角ズバッ

[ 2013年5月1日 06:00 ]

<中・巨>プレートの真ん中に立ち内角を攻め初完封した巨人・杉内

セ・リーグ 巨人3-0中日

(4月30日 ナゴヤD)
 いつもとは違う巨人・杉内がいた。チーム今季初、自身20度目という節目の5安打完封勝利。「疲れたけど気持ち良かった」。だが、奪った三振はわずか2個だけ。それは相手の打ち気と数十センチの変化から生まれた。

 「コーチの方と話して前回のブルペン(2日前)からやった。まだ半信半疑だったけど、うまくいってくれて良かった」

 立ち位置を変えた。これまではプレートの一塁側一番端から右打者の内角を狙っていた。ところが、ボールが甘く入ることも多かった。そこでプレートの真ん中に立った。「右打者の内角に投げやすいようにした」。甘く入っていた分だけ、軸足をずらした。クロスファイアの角度は小さくなったが、制球が安定した。

 自信を持って左腕を振れたことで球威も増した。「今年一番良かった」という直球は今季最速の145キロをマーク。さらに右打者への内角スライダーで引っかけさせ、三遊間方向へのゴロアウトも増えた。遊撃、三塁へのゴロは9に上った。その結果、三振よりも打たせてとる形となった。

 今季初の中5日調整。前回登板から2日後の4月26日の休養日は左肩のマッサージや治療に時間を割き、この日に備えた。前夜、15安打11得点と打ち込まれた相手打線を完封し「4連敗していたし、なんとかしたかった」。これで杉内のナゴヤドームでの連続無失点は24回2/3まで伸びた。背番号18に恥じない投球だった。

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