広島 中村恭 プロ初勝利 マエケン同級生は歌舞伎町でホストに勧誘された

[ 2013年4月29日 06:58 ]

<広・中>プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手にルイス(左)と笑顔で握手する広島の中村恭

セ・リーグ 広島7―1中日

(4月28日 マツダ)
 女性の広島ファンにドンペリは必要ない。投球で酔わせるイケメン左腕。3年目の中村恭が7回3安打無失点に抑え、プロ初勝利を挙げた。

 「そろそろ勝たないとまずいなと。良かったです」。最速150キロの直球を軸に細かい制球を捨ててストライクゾーンで勝負。3併殺で得点を許さず、プロ初安打も記録した。

 俳優・小栗旬似の甘いマスクに1メートル85の8頭身ボディー。富士大2年時に新宿・歌舞伎町に出掛けた際、ホストクラブの勧誘を受けたこともある。プロ野球選手にならなかったら「パティシエになっていた」と、どこまでもスイートだ。

 過去2年は制球難に苦しみ、ほとんどが2軍暮らし。今季は「セットで投げても制球が悪い」と小学生の時以来というワインドアップに挑戦し、指のかかりが良くなり球威が増した。エース前田健と同学年で「負けたくない」。左腕エースだった高橋建の背番号22を継承した本格派の24歳が、ようやく目覚めた。

 ◆中村 恭平(なかむら・きょうへい)1989年(平元)3月22日、福岡県生まれの24歳。立正大淞南から富士大に進学。3年時には大学選手権で最速149キロを計測するなど中継ぎで活躍し、準優勝に貢献した。10年ドラフト2位で広島に入団。11年6月26日中日戦でプロ初登板初先発。昨季は中継ぎで8試合に登板した。1メートル85、74キロ。左投げ左打ち。

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2013年4月29日のニュース