悩める男が爆発!広島ルイス あわやサイクル安打 1号4安打

[ 2013年4月29日 06:00 ]

<広・中>お立ち台で広島のルイス(左)からインタビューを受ける中村恭

セ・リーグ 広島7-1中日

(4月28日 マツダ)
 打線に勢いを付ける、悩める助っ人の一振りだった。初回先頭の広島・ルイスは中日先発・山内の2球目、内角139キロ直球を完璧にとらえた。

 「打った瞬間、ファン以外には捕られないと思ったよ」。右翼席中段へ、自画自賛の来日1号本塁打。来日1号を先頭打者アーチで記録したのは両リーグ通算10人目で、広島では1953年の銭村健四以来、60年ぶり2人目となる快挙だ。

 第2打席で右前打、第3打席で一塁線を破る二塁打を放ち、もう一つの大記録にも手をかけた。

 「二塁打を打った時、あと三塁打でサイクルだと思った。普段は考えないが、なかなかできることじゃないからね」

 大リーグ・ジャイアンツに在籍していた07年5月13日のロッキーズ戦。メジャー初本塁打を放った試合でサイクル安打を達成した。アレックス・オチョア(元中日、広島)以来、史上2人目の日米サイクル安打も見えたが、第4打席以降は中前打、三振で“あと一歩”届かなかった。

 それでも来日初の4安打。この試合まで打率・215だった男が浮上のきっかけをつかんだ。「各チームの投手が自分をどう打ち取ろうとしているか、傾向が頭に入ってきた」。メジャー通算535試合出場で27本塁打、136打点。実力者の本領発揮はここからだ。

 ≪17年ぶり10人目≫ルイスが初回、先頭打者で山内から右中間越えに来日1号ソロ。来日初本塁打が初回先頭打者弾となったのは96年のコールズ(中)以来17年ぶり10人目(セ5人、パ5人)。広島では53年に米国出身の日系人、銭村健四が記録して以来60年ぶり2人目。8月9日の名古屋戦(滝川)初回裏、宮下の初球を左翼へ運んでいる。

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2013年4月29日のニュース