3回4失点沢村 次回登板ダメなら2軍も 離婚発表後初マウンド

[ 2013年4月19日 06:00 ]

<巨・神>ベンチで川相ヘッドコーチ(左)から“お説教”される巨人・沢村

セ・リーグ 巨人1-8阪神

(4月18日 東京D)
 口を真一文字に結んでいた。巨人・沢村は自らに送られた代打・松本哲の背中を一塁ベンチからぼう然と見つめた。3回1死で回ってきた打席で交代。今季最短での降板に危機感を口にした。

 「勝負どころで甘かった。前回と同じ失敗で相手に流れを渡してしまった。先発の仕事をできていないことが悔しいし、このままではいけない」

 初回、先頭の西岡に四球を与え、1死後に鳥谷に適時三塁打されて簡単に先制を許した。3回は2死走者なしから鳥谷に中前打され、マートンに2ランを浴びた。鳥谷に打たれたのは2打席とも同じ143キロの外角へのツーシーム。11日の甲子園でも初回、3回に失点しており、同じ過ちを繰り返してしまった。マートンの本塁打は追い込んでから高めに抜けたスライダー。「真っすぐは置いておいて、トータル的に変化球の精度を上げていかないといけない」と反省した。

 3回の攻撃が終わると、ベンチで川相ヘッドコーチが長い時間、諭すように語りかけた。両者ともに内容には口をつぐんだが、原監督は「点の取られ方もあまりいいものではない」。川口投手総合コーチは「チームのいい感じをそがれちゃう。次が彼の頑張りどころ」と、次回登板の結果次第では2軍降格の可能性も示唆した。

 過去2年は計21勝21敗と勝ち越しがない沢村は、「結果を残すために、もっともっと自覚を持ってやらないと」。13日に元日本テレビ・アナウンサーの森麻季さんとの離婚を発表して初めてのマウンドで、黒星が先行。自身の乱調で、1983年の後楽園球場時代にチームが記録した本拠地15連勝の球団記録に並ぶことはできなかった。首位を独走する中、3年目右腕が早くも正念場を迎えた。

 ▼巨人・阿部(沢村について)暴れ馬を、俺が操縦できなかった。

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