荒波三盗失敗に中畑監督激怒「考えられない。自爆だね」

[ 2013年4月18日 06:00 ]

<広・D>7回2死一、二塁、三盗失敗の際に顔面を強打した荒波は鼻血を流す

セ・リーグ DeNA0-1広島

(4月17日 マツダ)
 自慢の俊足も状況判断を間違えれば、ただの暴走でしかない。0―1の7回2死一、二塁という同点のチャンス。ここでDeNAは二塁走者・荒波が三盗を試み、失敗に終わった。中畑監督は「考えられないよ。あのチャンスをつくるのがどれだけ大変だったか。自爆だね」と語気を強めた。

 三盗は100%成功の確信がなければ自重しなければいけない。盗塁失敗の場面は、カウント2ストライクからウエスト気味に外した3球目。さらに打者は左打者の石川で、捕手の石原は荒波の動きが目に入り、三塁にも送球しやすい状態だった。

 暴走の伏線は成功体験にあった。荒波は2回2死二塁で三盗に成功。この時は大竹のモーションが大きく、打者も右打者の高城だったため走者の動きが隠れ、石原の判断も一瞬遅れた。だが、7回に再び仕掛けた場面は1点差の終盤でリスクが大きすぎた。

 「グリーンライトも出ていない。考えられない」と指揮官。荒波はこの憤死で三塁手・堂林と衝突して負傷退場した。1点差で敗れた責任は誰よりも痛感している。試合後はタオルを頭から覆い、無言で球場を後にした。

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2013年4月18日のニュース